深層学習実装マニュアル**:MNIST分類器をPyTorchで構築する

はじめに:深層学習実装の全体像とプログラミングの基本

1.1. このマニュアルの目的と対象者

このマニュアルは、AIの理論は理解しているものの、Pythonでの実装経験が少ない社会人初心者を対象としています。手書き数字の分類という具体的なタスク(MNIST)を通して、深層学習モデルをPyTorchで構築し、学習させる一連のプロセスを体系的に学びます。

学ぶことの全体像: 深層学習の実装は、以下の主要なステップで構成されます。

  1. データ準備: モデルに学習させるためのデータを整える。
  2. モデル構築: ニューラルネットワークの構造を定義する。
  3. 学習: モデルにデータからパターンを学ばせる。
  4. 評価: 学習したモデルの性能を測る。
  5. 可視化: 学習の過程や結果をグラフなどで確認する。

PyTorchは、これらの深層学習モデルの構築と学習を効率的に行うための強力なオープンソースライブラリです。なぜPyTorchを使うのかというと、柔軟性が高く、Pythonのコードとして直感的に記述できるため、研究開発から実用まで幅広く利用されているからです。

1.2. プログラミング設計の基本概念

深層学習の実装に限らず、プログラミングにおいて「設計」は非常に重要です。特に、コードを「クラス」や「関数」に分割する「モジュール化」は、以下の点で大きなメリットがあります。

Pythonの基礎:関数とクラス

Pythonでは、特定の処理をまとめるために「関数」を定義します。

# 関数の定義例
def greet(name):
    return f"こんにちは、{name}さん!"

# 関数の呼び出し例
message = greet("田中")
print(message) # 出力: こんにちは、田中さん!

さらに、データとそれに関連する処理をひとまとめにするのが「クラス」です。クラスは「設計図」のようなもので、その設計図から作られる具体的なものが「インスタンス(オブジェクト)」です。

# クラスの定義例
class Dog:
    def __init__(self, name, breed): # インスタンスが作られるときに呼ばれるメソッド
        self.name = name
        self.breed = breed

    def bark(self): # インスタンスの振る舞いを定義するメソッド
        return f"{self.name}がワンワンと吠える!"

# クラスからインスタンスを作成(オブジェクト化)
my_dog = Dog("ポチ", "柴犬")

# インスタンスのメソッドを呼び出す
print(my_dog.bark()) # 出力: ポチがワンワンと吠える!

オブジェクト指向プログラミングの初歩:継承

オブジェクト指向プログラミングの重要な概念の一つに「継承」があります。これは、既存のクラス(親クラス)の機能を引き継ぎ、新しいクラス(子クラス)を作成する仕組みです。これにより、共通の機能を何度も書く手間を省き、コードの再利用性を高めることができます。

Pythonでは、以下のように記述します。

class ParentClass:
    def common_method(self):
        print("これは親クラスの共通メソッドです。")

class ChildClass(ParentClass): # ParentClassを継承
    def unique_method(self):
        print("これは子クラス独自のメソッドです。")

# 子クラスのインスタンスを作成
child_obj = ChildClass()

# 親クラスから継承したメソッドを呼び出す
child_obj.common_method() # 出力: これは親クラスの共通メソッドです。

# 子クラス独自のメソッドを呼び出す
child_obj.unique_method() # 出力: これは子クラス独自のメソッドです。

深層学習のPyTorch実装では、データセットやモデルの定義にこの「クラス」と「継承」の概念が頻繁に登場します。特に、PyTorchが提供するtorch.utils.data.Datasettorch.nn.Moduleといった基底クラスを継承して、独自のデータセットやモデルを構築することになります。


ステップ1:データセットの準備とPythonクラスの活用

2.1. データセットの役割とPyTorchでの表現

深層学習において「データセット」は、モデルが学習するための入力データ(画像、テキストなど)と、それに対応する正解ラベル(手書き数字の「5」など)の集合を指します。PyTorchでは、このデータセットを効率的に管理するためにtorch.utils.data.Datasetという抽象クラスが提供されています。

Datasetクラスを継承することで、以下の2つの重要なメソッドを実装するだけで、PyTorchがデータを扱うための標準的なインターフェースを提供できます。

2.2. MNISTデータセットの読み込み

MNISTは手書き数字の画像データセットで、深層学習の入門によく使われます。PyTorchのtorchvisionライブラリを使えば、簡単にダウンロードして利用できます。

torchvision.datasets.MNISTは、MNISTデータセットを扱うための便利なクラスです。

2.3. NumberDatasetクラスの実装詳細

MNIST訓練実装答え.pyでは、NumberDatasetというカスタムデータセットクラスが定義されています。これはtorch.utils.data.Datasetを継承しています。

NumberDatasetクラスのコード(一部抜粋):

import torch
import torchvision
import torchvision.transforms as transforms
from torch.utils.data import Dataset

class NumberDataset(Dataset):
    def __init__(self, train=True, transform=None):
        # torchvisionのMNISTデータセットをダウンロードして利用
        if transform is None: # `===` はPythonでは無効な比較演算子です。`is` または `==` を使用します。
            transform = transforms.Compose([
                transforms.ToTensor(),
                # 必要なら正規化も追加
            ])
        self.dataset = torchvision.datasets.MNIST(
            root=______, train=______, download=______, transform=transform # 穴埋め部分
        )

    def __len__(self):
        return len(self.dataset)

    def __getitem__(self, idx):
        image, label = self.dataset[idx]
        # 画像を1次元ベクトルに変換
        image = image.view(______) # 穴埋め部分
        return image, label

__init__メソッド

このメソッドは、NumberDatasetのインスタンスが作成されるときに最初に実行されます。ここでは、torchvision.datasets.MNISTを使って実際のMNISTデータセットをロードし、self.datasetに保持しています。

transform引数がない場合は、デフォルトでtransforms.ToTensor()が適用されます。これは、PIL形式の画像をPyTorchのテンソルに変換し、ピクセル値を0から1の範囲に正規化する重要な前処理です。

__len__メソッド

このメソッドは、データセットの全サンプル数を返します。len(self.dataset)とすることで、内部で保持しているMNISTデータセットのサイズをそのまま返しています。

__getitem__メソッド

このメソッドは、データセットから特定のインデックスidxのデータサンプルを取り出す際に呼び出されます。

image, label = self.dataset[idx]で、元のMNISTデータセットから画像とラベルを取得します。 image = image.view(-1)は、28x28ピクセルの画像を1次元のベクトル(784要素)に変換しています。これは、後で使う全結合層(Linear層)が1次元の入力を期待するためです。

プログラミング設計のポイント: NumberDatasetクラスは、データセットの「設計図」として機能します。__init__で初期設定を行い、__len____getitem__というPyTorchのDatasetが要求する「インターフェース」を実装することで、このクラスのインスタンスがPyTorchのデータローダーと連携できるようになります。これにより、データ管理のロジックがカプセル化され、コードの見通しが良くなります。

2.4. データの前処理(Transformations)

深層学習モデルにデータを入力する前には、適切な形式に変換したり、モデルが学習しやすいように加工したりする「前処理(Transformations)」が必要です。torchvision.transformsは、画像データに対する様々な前処理機能を提供します。

2.5. DataLoaderによるバッチ処理

深層学習では、一度に全データを使って学習するのではなく、データを小さな塊(「ミニバッチ」)に分割して、少しずつ学習を進めるのが一般的です。このミニバッチ学習を効率的に行うために、PyTorchではtorch.utils.data.DataLoaderが提供されています。

DataLoaderは、Datasetからデータを取り出し、指定されたbatch_sizeごとにまとめてモデルに供給する役割を担います。

2.6. 訓練データと検証データの分割

モデルの学習がうまくいっているか、そして未知のデータに対しても正しく予測できるか(「汎化性能」)を評価するために、データセットを「訓練データ」と「検証データ」に分割することが非常に重要です。

MNIST訓練実装答え.pyでは、torch.utils.data.random_splitを使って訓練データセットをさらに訓練用と検証用に分割しています。


ステップ2:ニューラルネットワークモデルの構築とPyTorchのモジュール

3.1. モデルの役割とPyTorchでの表現

深層学習における「モデル」とは、入力データを受け取り、何らかの変換(計算)を行って出力(予測結果)を生成する関数や構造のことです。ニューラルネットワークは、このモデルの一種です。

PyTorchでは、ニューラルネットワークモデルを構築するためにtorch.nn.Moduleという基底クラスが提供されています。このクラスを継承して独自のモデルクラスを定義することが、PyTorchにおけるモデル構築の基本的な方法です。

nn.Moduleを継承する主な理由は以下の通りです。

3.2. MyNetクラスの構造

MNIST訓練実装答え.pyでは、MyNetというニューラルネットワークモデルが定義されています。これはnn.Moduleを継承しています。

MyNetクラスのコード(一部抜粋):

MyNetクラスのコード(一部抜粋):

import torch.nn as nn

class MyNet(nn.Module):
    def __init__(self, input_size, hidden_size, output_size):
        super(MyNet, self).__init__()
        self.layer1 = nn.Linear(input_size, hidden_size)
        self.layer2 = nn.Linear(hidden_size, hidden_size)
        self.layer3 = nn.Linear(hidden_size, hidden_size)
        self.layer4 = nn.Linear(hidden_size, output_size)

        # 活性化関数を定義(ここではreluとsoftmax、ネットで使い方を調べてもよい 「Pytorch Relu」「Pytorch Softmax」)
        self.relu = nn.ReLU()
        self.softmax = nn.Softmax(dim=-1)

    def forward(self, x):
        x = self.layer1(x)
        x = self.relu(x)
        x = self.layer2(x)
        x = self.relu(x)
        x = self.layer3(x)
        x = self.relu(x)
        x = self.layer4(x)
        x = self.softmax(x)
        return x

__init__メソッド

このメソッドは、MyNetのインスタンスが作成されるときに実行され、モデルの「部品」となる各層や活性化関数を定義します。

プログラミング設計のポイント: __init__メソッドでは、モデルの「骨格」となる各層や活性化関数をインスタンス変数として定義します。これにより、これらの部品がモデルの内部状態として保持され、forwardメソッドで利用できるようになります。これは、モデルの構造を明確にし、再利用可能な部品として管理するためのオブジェクト指向的なアプローチです。

実装課題: MyNetクラスの__init__メソッドで、各線形層と活性化関数を正しく定義してください。

class MyNet(nn.Module):
    def __init__(self, input_size, hidden_size, output_size):
        super(MyNet, self).__init__()
        self.layer1 = nn.Linear(______, ______) # 入力層から隠れ層
        self.layer2 = nn.Linear(hidden_size, hidden_size)
        self.layer3 = nn.Linear(hidden_size, hidden_size)
        self.layer4 = nn.Linear(______, ______) # 隠れ層から出力層

        self.relu = nn.______() # ReLU活性化関数
        self.softmax = nn.______(dim=-1) # Softmax活性化関数

    # ... (forwardメソッドは省略)

解答:

class MyNet(nn.Module):
    def __init__(self, input_size, hidden_size, output_size):
        super(MyNet, self).__init__()
        self.layer1 = nn.Linear(input_size, hidden_size)
        self.layer2 = nn.Linear(hidden_size, hidden_size)
        self.layer3 = nn.Linear(hidden_size, hidden_size)
        self.layer4 = nn.Linear(hidden_size, output_size)

        self.relu = nn.ReLU()
        self.softmax = nn.Softmax(dim=-1)

    # ... (forwardメソッドは省略)

3.3. forwardメソッドの実装

forwardメソッドは、モデルにデータが入力されたときに、そのデータが各層をどのように伝播していくか(順伝播の計算グラフ)を定義します。

MyNetforwardメソッドでは、入力xlayer1を通過し、reluで活性化され、次にlayer2relulayer3relulayer4を順に通過し、最後にsoftmaxで処理されて出力が返されます。

実装課題: MyNetクラスのforwardメソッドは、入力xが各層と活性化関数をどのように通過するかを定義します。以下の穴埋めコードを完成させてください。

class MyNet(nn.Module):
    # ... (__init__メソッドは省略)

    def forward(self, x):
        x = self.layer1(x)
        x = self.relu(x)
        x = self.layer2(x)
        x = self.relu(x)
        # ここにlayer3とreluの処理を追加
        x = self.______(x) # layer3の適用
        x = self.______(x) # reluの適用
        x = self.layer4(x)
        x = self.softmax(x)
        return x

解答:

class MyNet(nn.Module):
    # ... (__init__メソッドは省略)

    def forward(self, x):
        x = self.layer1(x)
        x = self.relu(x)
        x = self.layer2(x)
        x = self.relu(x)
        x = self.layer3(x)
        x = self.relu(x)
        x = self.layer4(x)
        x = self.softmax(x)
        return x

ステップ3:モデルの学習プロセスと最適化の仕組み

4.1. 学習プロセスの全体像

深層学習における「学習」とは、モデルが与えられたデータからパターンを抽出し、未知のデータに対して正確な予測ができるように、モデル内部のパラメータ(重みとバイアス)を調整するプロセスです。

MNIST訓練実装答え.pyでは、train_modelという関数に学習プロセス全体がまとめられています。このように学習のロジックを関数としてカプセル化することで、コードの見通しが良くなり、再利用性も高まります。

学習プロセスは、通常、以下のサイクルを繰り返します。

  1. 順伝播 (Forward Pass): 入力データをモデルに通し、予測結果を得る。
  2. 損失計算 (Loss Calculation): 予測結果と正解ラベルを比較し、その「誤差」を数値化する(損失関数)。
  3. 誤差逆伝播 (Backward Pass): 損失をモデルの各パラメータにどのように分配するかを計算する(勾配の計算)。
  4. パラメータ更新 (Parameter Update): 計算された勾配に基づいて、モデルのパラメータを微調整する(最適化手法)。

4.2. 損失関数(Criterion)の選択

「損失関数(Loss Function)」または「基準(Criterion)」は、モデルの予測結果がどれだけ正解から離れているかを示す指標です。この値が小さいほど、モデルの予測は正確であると判断できます。

4.3. 最適化手法(Optimizer)の選択

「最適化手法(Optimizer)」は、損失関数の値を最小化するために、モデルのパラメータをどのように更新するかを決定するアルゴリズムです。

4.4. 学習ループの核心:ミニバッチ学習

train_model関数内のfor inputs, labels in test_loader:ループが、ミニバッチ学習の核心です。DataLoaderからバッチ単位でデータを取り出し、以下のステップを繰り返します。

勾配のリセット

optimizer.zero_grad()

順伝播

outputs = model(inputs)

損失計算

loss = criterion(outputs, labels)

誤差逆伝播

loss.backward()

パラメータ更新

optimizer.step()

実装課題: train_model関数内で、各エポックの終わりに訓練データでの平均損失を計算し、train_loss_historyに追加する部分を完成させてください。

def train_model(model, test_loader, validation_loader, criterion, optimizer, epochs):
    # ... (前略)
    train_loss_history = []
    # ... (中略)
    for epoch in range(epochs):
        epoch_loss = 0.0
        for inputs, labels in test_loader:
            # ... (勾配のリセット、順伝播、損失計算、逆伝播、パラメータ更新)
            epoch_loss += loss.item()

        # エポック全体の平均損失を計算し、履歴に保存
        avg_epoch_loss = epoch_loss / len(______) # 穴埋め部分
        train_loss_history.append(__________)      # 穴埋め部分
        # ... (後略)

解答:

def train_model(model, test_loader, validation_loader, criterion, optimizer, epochs):
    # ... (前略)
    train_loss_history = []
    # ... (中略)
    for epoch in range(epochs):
        epoch_loss = 0.0
        for inputs, labels in test_loader:
            # ... (勾配のリセット、順伝播、損失計算、逆伝播、パラメータ更新)
            epoch_loss += loss.item()

        # エポック全体の平均損失を計算し、履歴に保存
        avg_epoch_loss = epoch_loss / len(test_loader)
        train_loss_history.append(avg_epoch_loss)
        # ... (後略)

4.5. 検証データでの損失計算

学習中に訓練データだけでなく、検証データでもモデルの性能を評価することは非常に重要です。これにより、モデルが訓練データに過学習していないか(つまり、未知のデータに対しても汎化できているか)を確認できます。


ステップ4:モデルの評価と結果の解釈

5.1. 評価プロセスの全体像

モデルの学習が完了したら、そのモデルがどれだけ正確に予測できるかを最終的に評価する必要があります。この評価には、学習には一切使われなかった「テストデータ」を使用するのが一般的です。

MNIST訓練実装答え.pyでは、evaluate_model関数がモデルの評価を担当しています。

5.2. 正解率の計算

分類問題における最も一般的な評価指標の一つが「正解率(Accuracy)」です。これは、モデルが正しく予測したサンプルの割合を示します。

5.3. 予測結果の可視化

数値としての正解率だけでなく、実際にモデルがどのように予測しているかを視覚的に確認することは、モデルの挙動を理解する上で非常に役立ちます。

visualize_predictions関数は、テストデータセットからいくつかのサンプルを取り出し、元の画像、正解ラベル、そしてモデルの予測結果を並べて表示します。

5.4. 損失履歴のプロット

学習の進捗を視覚的に確認するために、訓練損失と検証損失の履歴をプロットすることは非常に重要です。

MNIST訓練実装答え.pyのメイン実行ブロックの最後で、plt.plot()を使って訓練損失と検証損失の履歴をグラフ化しています。


ステップ5*:メイン実行ブロックとハイパーパラメータの調整

6.1. 全体の統合と実行フロー

if __name__ == "__main__":ブロックは、Pythonスクリプトが直接実行されたときにのみ実行されるコードを記述するための標準的な慣習です。このブロック内で、これまでに定義したすべてのコンポーネント(データセット、モデル、損失関数、最適化手法、学習関数、評価関数、可視化関数)が統合され、深層学習のパイプライン全体が実行されます。

実行フローの概要:

  1. ハイパーパラメータの設定: モデルの挙動を制御する各種パラメータを定義します。
  2. データ準備: NumberDatasetDataLoaderを使って、訓練、検証、テスト用のデータを準備します。
  3. モデル、損失関数、最適化手法のインスタンス化: 定義したMyNetクラスからモデルのインスタンスを作成し、損失関数と最適化手法を設定します。
  4. 訓練前の予測可視化: 学習前のモデルがどのように予測するかを確認します(通常はランダムな予測)。
  5. 学習の実行: train_model関数を呼び出し、モデルを訓練します。
  6. 訓練後の予測可視化: 学習後のモデルがどのように予測するかを確認します。
  7. 評価の実行: evaluate_model関数を呼び出し、テストデータでモデルの最終的な性能を評価します。
  8. 結果の可視化: 訓練損失と検証損失の履歴をプロットし、学習の進捗を確認します。

6.2. ハイパーパラメータの設定と影響

「ハイパーパラメータ」とは、モデルの学習プロセスを制御するために、学習開始前に手動で設定する必要がある値のことです。これらはモデルの性能に大きな影響を与えます。

6.3. 再現性のためのシード設定

深層学習の学習プロセスには、パラメータの初期化やデータのシャッフルなど、多くのランダムな要素が含まれます。そのため、何も設定しないと、同じコードを実行しても毎回異なる結果になる可能性があります。


これで、AI班/活動/7_2/MNIST訓練実装答え.pyを実装するための知識をゼロから体系的に取得するためのマニュアルが完成しました。