HTMLファイルを実行(表示)してみよう

HTMLファイルを実際にコンピューターで表示させる方法を学びます。HTMLファイルはWebブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Firefoxなど)があれば見ることができますが、Webページを作りながら確認するには、もっと便利なツールを使うのがおすすめです。

ここでは、多くのプロの開発者も使っている高機能なテキストエディタ Visual Studio Code (VSCode) と、その拡張機能 Live Server を使って、HTMLファイルを簡単に表示する方法を紹介します。

1. Visual Studio Code (VSCode) の準備

VSCodeってなに?

VSCodeは、Microsoftが無料で提供している、プログラムを書くための多機能なメモ帳(テキストエディタ)です。HTMLやCSS、JavaScriptなど、Web制作に必要なファイルを効率よく書くための便利な機能がたくさん詰まっています。

VSCodeのダウンロード

まず、VSCodeをパソコンにインストールしましょう。

  1. Webブラウザを開き、「VSCode ダウンロード」と検索するか、以下のURLにアクセスします。 https://code.visualstudio.com/download

  2. お使いのパソコン(Windows)用のダウンロードボタンをクリックして、インストーラーをダウンロードします。

VSCodeのインストール

ダウンロードしたインストーラーファイル(.exeファイル)をダブルクリックして、インストールを開始します。

  1. ライセンス契約書: 内容を確認し、「同意する」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

  2. インストール先の指定: 通常は変更せず、そのまま「次へ」をクリックします。

  3. プログラムグループの指定: そのまま「次へ」をクリックします。

  4. 追加タスクの選択: ここは重要です!以下の項目にチェックを入れることを強くおすすめします。

    チェックを入れたら「次へ」をクリックします。

  5. インストール準備完了: 「インストール」ボタンをクリックします。

  6. インストールが完了するまで待ちます。

  7. 完了: 「完了」ボタンをクリックしてウィザードを閉じます。「Visual Studio Code を実行する」にチェックが入っていれば、VSCodeが起動します。

これでVSCodeの準備は完了です!

2. 拡張機能「Live Server」の導入

次に、HTMLファイルをブラウザで簡単に確認できるようにする拡張機能「Live Server」をVSCodeに追加します。

Live Serverってなに?

Live Serverは、HTMLファイルを編集して保存するたびに、自動的にブラウザの表示を最新の状態に更新してくれる 便利な拡張機能です。これがないと、HTMLを修正するたびに手動でブラウザの更新ボタンを押す必要があり、少し面倒です。

Live Serverのインストール手順

  1. VSCodeを起動します。

  2. 画面左側にあるアイコンが並んだバー(アクティビティバー)から、四角が組み合わさったようなアイコン(拡張機能) をクリックします。

  3. 検索ボックスが表示されるので、「Live Server」と入力します。

  4. 検索結果に「Live Server」(作者: Ritwick Dey)が表示されるので、それをクリックします。

  5. 右側にLive Serverの詳細が表示されるので、「Install」(Install)ボタンをクリックします。

インストールが完了すると、「インストール」ボタンが「アンインストール」や歯車アイコンに変わります。これでLive Serverの導入は完了です。

3. プロジェクトを作成して最初のページを作ろう

いよいよ、Webサイト制作の第一歩です。まず、プロジェクト用のフォルダを作り、そこに最初のHTMLファイル (index.html) を作成して、基本的な内容を書き込んでみましょう。

  1. プロジェクトフォルダの作成:

  2. VSCodeでプロジェクトフォルダを開く:

  3. 最初のHTMLファイル (index.html) の作成:

  4. HTMLテンプレートの貼り付け:

    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <title>はじめてのWebページ</title>
    </head>
    <body>
      <h1>こんにちは、世界!</h1>
      <p>これは私の最初のWebページです。</p>
      <p>VSCodeとLive Serverを使って表示しています。</p>
    </body>
    </html>
    
  5. ファイルを保存:

  6. Live Serverで表示:

  7. ブラウザで確認:

  8. 自動更新の確認:

4. まとめ

お疲れ様でした!これで、VSCodeとLive Serverを使って、HTMLファイルを書きながらリアルタイムでブラウザ表示を確認する環境が整いました。

この環境があれば、HTMLやCSSの学習がよりスムーズに進みます。どんどんコードを書いて、表示を確認しながらWeb制作のスキルを身につけていきましょう!